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2007 07,03 01:57 |
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今日は7月7日 七夕 例年雨ばかりの七夕だけど今年は珍しく晴れ。 だけどこの東京では晴れてたって天の川が見えるわけがない。 伝統行事なんて興味無いうえに、東京では季節感すら薄くて四季なんて気にしたこと無かった。 だけど君と出会ってからは、君の作る料理や飾りで季節を感じていたっけ・・ だけど今日 君は突然出て行ってしまった。 もうすぐ君の誕生日だったのに。 僕は1ヶ月も前からこっそりプレゼントを準備して、毎日君の喜ぶ顔を想像してはわくわくしてた。 僕はいつも素直になれなくて、強がってばかりだった。 君に弱いところを見せられなくて、僕を気遣う君を逆に傷つけてばかり。 「忙しい」と言って、いつも君にガマンばかりさせているのもわかってた。 だけど、君を不安にさせたくなかったから・・ その罪滅ぼしだなんて言うのは申し訳ないけど、 こんな僕には、これくらいでしか気持ちが伝えられなかった。 最近結婚の話をしない君に、婚約指輪のつもりで買ったんだ。 だけど今、僕の手のひらで主を無くして冷たく輝いている。 僕は本当に君に救われていたんだ。 君の言葉に、君のしぐさに、君の笑顔に・・・ 君の笑顔はいつも とても温かで、僕が独り占めしていることが誇らしかった。 だけど僕は、笑顔の裏にある本当の気持ちが見えなかったんだね。 本当はどれだけ辛かったんだろう。悲しかったんだろう。 淋しかったんだろう・・・ 「僕はこんなに頑張っているんだから」 それを盾に、 君はずっと僕についてきてくれる、どこにも行かないって、君の優しさにあぐらをかいていたんだ。 優しい君は ずっと僕を支えてくれていた。 僕の努力が報われてこの先成功したとしても 隣に君がいないんじゃ、何の意味もないよ。 僕の夢はもうひとりの夢じゃない、二人の夢。 なのに 「逃げるんだ?」 そんなひどい言葉でしか君を引き止められないなんて。 よっぽど僕の方が子供だね。 わかってる。 君も、わかってくれているだろ? 君は目を見開いて僕を見て、本当に悲しい顔でうつむき目をつぶって何も言わなかった。 そして静かに出て行った・・ 昔のように、駆け出して君を引き止めれば良かったのかもしれない。 でも今の君はそれを望んではいないよね。 君は逃げるんじゃなく、新しい道を切り開いた。 だけど、だけどもし君の気持ちが・・・・ 神も仏も迷信も信じない僕だけど、 今日だけは願うよ。 もう一度、君と同じ道が歩けますように・・ PR |
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コメント |
切ないお話ですね。
こぼれた水は元には戻りませんが、 新しく汲むこともできます。 明日は七夕。 このお話の結末が、 誰にとっても幸せであることを祈っています。 【2007/07/0611:38】||unknown#93787d7860[ 編集する? ]
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コメントありがとうございます。
このカテゴリー(ショートストーリー)にコメント頂いたのは初めてで嬉し恥ずかしといった感じです(^^;) >こぼれた水は元には戻りませんが、 >新しく汲むこともできます。 そうですね。それが同じ器なのか、そうで無いかにしろ、この二人には必ず新しい器=未来はあります。 私としては、きっと世界中の誰よりもお互いを理解し必要としていた二人だと思うので、二人がもう一度「愛」という原点を見つめ直せた時、もしかしたら同じ未来があるのではないかと思っています。 たとえ同じ未来が無くても、そうする事で、きっと二人に幸せが来ると思います。 【2007/07/0612:53】||リョクメイ#9b2a7534b6[ 編集する? ]
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