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2007 03,18 20:26 |
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あなたと私の間には鉄格子がある。 その鉄格子は私たちが作り上げたもの。 年齢、立場、社会的なんたら・・・ そんなものが固まって立ちはだかっている。 その鉄格子の間から、手をのばして、手をつないで名前を呼び合うけど 鉄格子の熱は、二人の皮膚を焼いていく。 「熱さに耐えて手を伸ばせば、相手も手を伸ばす」 そうして二人は手を伸ばさなくなる。 届くのは、あなたへの想い、私への想い― 形の無い愛だけだ。 この壁は私たちにしか崩せない。 でも、決してこの壁を崩すことは許されない。 「壁を壊せば、相手を傷つける」 そうして二人は、再び壁を固く、厚くしてゆく・・・ そうしたらもう、お互いが手を伸ばしても、指にすら触れられなくなる。 この世に生きる二人の世界は、この鉄格子で分かたれている。 「いっそ二人で・・・」 そんなことは決してこの鉄格子が許しはしない。 ただ、二人、己の道を歩く「義務」だけが横たわっているけど・・ でもこの世界は二人だけのものではなくて、 自分が誰かのために生きていることを知っているから そしてお互いがそうであることを知っているから 二人は壁を固め、厚くしながら誰かのために生きていく。 それが相手のためだから。 それでも悲観的なんかじゃない。 かたちの無い愛だけは、その鉄格子の目からいつだって届いている。 ただ、その格子の目が埋まってしまうことだけを怖れて・・・ PR |
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