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小学生の頃、バス通学をしていた時、バスの席の上にある網棚を見ながら思ったことを今でも忘れない。
「私もいつか忙しさややらなくちゃいけない事に追われて、
こんなのんびりした生活を懐かしく思う日が来るのだろうか。
そして、今こう思っていることをバスの網棚を見るたび考えるのだろうな…」
今から考えると、なんて子供だとあきれてしまうが、ある意味自分らしい気もする。
でも、あの時網棚をみて考えたことはその通りになっている。
いつも何かに追われている。
時間・仕事、そして自分の人生にまで・・・。
あのとき、網棚は空だった。
今、私の両手はいつも何かでふさがっていて、それは網棚にすら載せきれないほどの量だ。
いや、たぶん網棚に上げるほどの力も無い。
だからといって、網棚に載せれるだけの荷物でどこかへ行く勇気なんて無い。
追ってくるものから逃げることはできないし、逃げるなんて社会人がすることじゃない。
こなしていかなきゃいけない。それが正しい生き方。「そうあるべき」生き方。
そうやって、荷物ひとつで駆け出す勇気が無くて動けない自分に言い訳しているんだろう。
ただ、あの時よりマシなことは、
私の乗るバスの行き先は、私が選べるって事だけ。
それだけで十分だ。